文四郎麩のある六田麩街道を北上すると村山市に入ります。ここは山形でも有数のそば処です。また東の山沿いには2万株のバラが咲き誇る「日本一のバラ園」があり県内外からたくさんの人が訪れています。
東には奥羽山脈の山々が連なっており、市街地からその山裾へ入っていくと「楯岡焼窯元」の小松沢工房があります。小高いその場所からは西に村山平野と葉山の山並みを眺めることができます。陶芸作家の藤橋宣武さんが昭和五十三年から郷土の土にこだわり陶器作りを始め、平成五年にここ小松沢に工房を移して作品をつくり続けています。郷土の土にこだわり選び抜いた土を使い、果樹栽培が盛んな環境にあるためサクランボの木・ぶどうの枝・梅の枝・りんご・くぬぎ、そして桑の木やそば等の灰を釉薬として利用し、それぞれに特徴のある陶器を焼き上げています。また「日本一のバラ園」で剪定されたバラの枝の灰の釉薬で焼かれた作品は人気をよんでいます。バラの剪定の行われる晩秋には工房の敷地にたくさんの枝が積まれ野焼きをして灰を作ります。小高い山裾から白い煙が立ち上がる風景は見る人に郷愁を感じさせてくれます。
文四郎麩の麩料理処「清居」の器にもたくさんの「楯岡焼」が使われています。歴史ある六田の麩と郷土の土で焼かれた陶器が見事に村山平野の素朴な美しさを演出してくれています。
六田から車で約十五分。是非、六田の麩屋への行き帰りに立ち寄られてみてはいかがでしょうか。
■楯岡焼窯元
http://www.murayamagenkida.net/tateokayaki.htm